Glossom DXC

リアルタイムなROASの可視化により、事業成長を実現

MV

福岡県を拠点に通販事業を展開するフィネスは、サジーという植物を使用した健康ジュース「豊潤サジー」などの製造・販売を行なっています。広告展開はデジタルを主としているため、適切な施策を実行できる明確なデータ分析を必要としていました。そこで2020年よりGlossomが開発した「Data Driven Marketing」を導入。業務効率は向上し、広告費の最適化も実現するなど、多くの利点をもたらしています。Glossom執行役員の吉本圭と、フィネス代表取締役の祖父江守恒氏、執行役員の澤野大輔氏による今回の対談では、フィネスが事業を通して実現したい夢や「Data Driven Marketing」が経営に与えたインパクトなど、幅広く語っていただきました。

スーパーフルーツ・サジーで3つの貢献を目指す

吉本圭(以下、吉本):
Glossomはクライアントの事業成長ないし夢の実現を通じて社会に貢献したいという思いで、日々の仕事に取り組んでいます。だからこそ祖父江さんが事業を通じて実現されたい夢を、ぜひお伺いしたく存じます。

祖父江守恒氏(以下、祖父江):
私たちにもたらされた、たいへん重要な資産は「健康」であると考えています。それは何をするにしても「より良い時間」は健康のうえに成り立っているからです。弊社で使用している「サジー」は大変栄養価の高い植物です。そのため、忙しさを極める現代人の食生活の補助としてお役に立てるものと考え、現在の事業に取り組んでおります。

吉本:
サジーは健康に良いんですね。

祖父江:
はい。5000年前から民間伝統を通して親しまれてきており、代々人から人へ気の遠くなるような時間をかけてサジーは健康に良いものとして伝えられ、今日に至ります。

吉本:
人類の食経験や歴史の証明があるということですね。

祖父江:
はい。そうなんです。私たちは、サジーを通して3つのことに貢献したいと考えております。そのひとつがいま申し上げた「健康」です。ふたつ目は「環境」。サジーの故郷である内モンゴルは年々砂漠化が進んでおり、私たちは2014年から現地の法人と協力してサジーの植林を行っています。サジーは砂漠の産物ですから、サジーを普及させるに伴い、原料の確保のためにもサジーの植林が必要になってまいります。3つ目は「社会」。砂漠地域は産業に乏しいため、貧困問題を抱えている村が多くあるのですが、この地でサジーの植林・収穫・加工を行うことで、雇用を生み出すことができるんです。それにより、貧困という社会問題の解決に少しでも役立てたら嬉しい。弊社で使用しているサジーは「健康」、「環境」、「社会」に貢献できるものだと位置付け、事業を展開しています。

写真:豊潤サジー
写真:豊潤サジー

吉本:
素晴らしいお取り組みです。フィネスさんは、他にもさまざまな社会貢献活動も行っていらっしゃいますよね。

祖父江:
お客様、取引先、収穫地の方々、みなさまに支えられて今日がある。その感謝の気持ちが自然と社会活動の形を作っていくのだと思います。

「Data Driven Marketing」でリアルタイムに媒体別ROASを可視化

吉本:
フィネスさんの販売経路は通信販売に限定されていますが、デジタルマーケティングを行ううえでどのような課題を抱えていましたか?

澤野大輔氏(以下、澤野):
これまでは「顧客の購買データ、広告データ」などを突合し、分析していたのですが、非常に労力をともなう作業となっていました。膨大な工数と時間がかかるうえ、精度の信憑性にも欠けるなど、さまざまな課題を抱えていましたね。そのためCPRやCPOといった表面上の数値でしか広告出稿の効果を計れず、F2の転換率やLTVまで含めた分析ができていませんでした。しかしGlossomさんの「Marketing Insight」の導入によって、ワンクリックで精度の高い分析結果が得られるようになり、分析時間も大幅に短縮。分析担当者によって異なっていた、データの差異もなくなりました。

吉本:
「Data Driven Marketing」はGlossomが開発したマーケティングの投資対効果を可視化するデータソリューション。データ基盤とROIを最適化するダッシュボードを組み合わせてご提供しています。購買データから広告データまであらゆるデータを紐付けて分析できるのですが、そもそもこの紐付けができなければ、適切なデジタル施策の効果の仮説、検証を行うことができません。「Data Driven Marketing」があればCPOとLTVの比較もできますので、ROASの最適化にもつながります。

写真:Glossom 吉本
写真:Glossom 吉本

澤野:
現在は主に広告代理店×媒体ごとのROASを予算配分の判断基準としています。これまではCPRやCPOなどデータを細かく確認していく必要がありましたが、「Data Driven Marketing」によってROASというひとつの指標に集約されました。数値は時系列でグラフ化されているため、傾向や推移が認識しやすいです。本来ROAS評価には一定期間必要ですが、F2転換率をもとにしたROASの未来予測も行えますので、スピーディな予算配分が行えている印象ですね。

収益最大化の鍵は効率的なデジタルマーケティング

吉本:
「Data Driven Marketing」が生み出した、経営におけるインパクトをお聞かせください。

祖父江:
フィネスのビジネスモデルは通信販売のため、最大のコストは広告費です。ゆえに広告費の最適化はコストの最小化に直結します。CPOが低くてもLTVが小さければ、利益は一時的なものとなります。逆にCPOが高くてもLTVが大きければ、継続的な利益をもたらしますよね。このようなデータ分析をおざなりにすると収益の最大化が叶いません。ですが先ほど澤野が申し上げたように、これまでのデータ分析はとても骨の折れる作業となっていました。しかし「Data Driven Marketing」によって、効率的にマーケティングが行える環境が整い、広告費にかけるコストの最適化が実現したのです。「Marketing Insight」が経営に与えたインパクトは、非常に大きいですよ。

写真:フィネス 祖父江氏
写真:フィネス 祖父江氏

澤野:
広告コストは大きな割合を占めていたので、ここを効率化できたことは経営にもプラスの効果をもたらしています。ROASを重視することで、CPOの高い媒体や継続率の低い媒体はすぐに判断され予算調整します。そのため、広告費が増えても広告効率を保ったままスケールできています。

祖父江:
「Marketing Insight」により広告の投資対効果の可視化ができたことが、一番ありがたいことでした。

吉本:
祖父江さんや澤野さんなど経営に携わるポジションの方が、データ分析の結果を上手く活用されていることも大きいと思います。部署単位での導入では、どうしても会社全体への浸透が図られなくなってしまうので。

Glossomは信頼できるパートナー

吉本:
現在、フィネスさんにとってGlossomはどのような存在でしょうか?

祖父江:
ひと言で表すのなら、「パートナー」ですね。私が考えるパートナーとは、お互いが独立した立場であり、それぞれの弱い部分をおぎない、支え合える関係性。Glossomさんはフィネスにないものを満たしてくれる、頼れるパートナーだなと思っています。

吉本:
僕らはデータ分析やデジタル施策、マーケティングによるケイパビリティで、クライアントの夢を実現できるパートナーのような存在でありたいと考えています。ですからGlossomをパートナーと思ってくださっているとお聞きし、非常にありがたく感じております。

澤野:
ただのパートナー以上、さらにそのうえの「本当に信頼できる」パートナーですよね。Glossomさんは信憑性のあるデータ分析からの解を出してくれ、スピード感をもって一緒に取り組んでくださっている。僕らのビジネスをさらに成長させていくためにも、大切な存在であることは間違いありません。

写真:フィネス 澤野氏
写真:フィネス 澤野氏

吉本:
みなさまの事業成長をご支援するには、スピーディーに対応させていただくことが必要不可欠だと考えています。そんなベンチャー企業らしいスピリットやマインドを大切にし、これからも頑張らせていただきます。今後、Glossomに期待することはありますか?

祖父江:
通販企業に貢献し、ますます発展されていくことを期待しています。Glossomさんのような会社であれば、より一層成長されていくでしょうから。

通販企業にこそ必要な「Data Driven Marketing」

吉本:
祖父江さんはよく「通販企業こそ『Data Driven Marketing』を導入するべきだ」とおっしゃってくださりますが、もしGlossomを勧めてくださるとしたら、どのような企業にご紹介いただけますか?

祖父江:
弊社だけではなく、競合他社さんたちもこのツールをいれることにより「LTV」をより意識するようになると思います。無理な売り方をしてはLTVが伸びないことを目の当たりにし、本当の意味で顧客に喜んでいただくためにはどうしたらよいかに気付かされることになるでしょう。ですので「Data Driven Marketing」を広く導入いただくことで、通信販売市場もより健全なものになっていくのではないかと期待しております。
この先進的な技術やノウハウを取り入れ、各企業が成長していくことは、日本の発展にも通じると思うのです。

澤野:
他の通販企業さんみんなが「Data Driven Marketing」を導入すれば、無駄な広告を打たなくなると思うんですよ。そうすると全体のCPCが下がり、顧客の獲得効率も上がるため、みんながハッピーになるのではないかなと感じています。

祖父江:
必要なところに、必要なものを、という考え方ですね。これからは弊社も広告効率の数値を出していかなければなりません。

澤野:
今後は社内のデータすべてを「Data Driven Marketing」に入れ、データドリブンに基づく施策が行える環境を構築していきたいと考えています。そのためにはやはり、Glossomさんのお力が必要になるなと。

吉本:
ありがとうございます。祖父江さんと澤野さんにお話いただいた内容を踏まえ、今後もフィネスさんの事業の拡大に貢献できればと思っております。引きつづき、どうぞよろしくお願いいたします。

  • 祖父江 守恒 氏

    株式会社フィネス
    代表取締役

    祖父江 守恒 氏

  • 澤野 氏

    株式会社フィネス
    執行役員

    澤野 大輔 氏

  • 吉本 圭

    Glossom株式会社
    執行役員

    吉本 圭

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