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データドリブンな取り組みを推進するからこそ、市場の変化に対してアンテナが高いことは重要です。経験は、直感的な示唆をすばやく与えてくれる一方、些細な変化に対しては盲目になりがちです。デジタルシフトが進む現代において、新たなサービスは生まれ続け、ユーザーは世代ごとにそれらを使い分けています。消費者の行動変容に寄与する情報は一体何なのか?その在り方は刻々と変化を続けています。私たちは、そうした変化に向き合い続け、未来に仮説を持ち、挑戦的な取り組みを継続していきます。

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【FUDGE 世代別アウトドア調査】Z世代はアウトドア時間がコロナ禍対比で増加、キャンプが関心を集める結果に

【FUDGE 世代別アウトドア調査】Z世代はアウトドア時間がコロナ禍対比で増加、キャンプが関心を集める結果に

■調査背景 「STAY HOME」「おうち時間」といったインドアな生活から一変、街中の人流は回復傾向にあります。※また、コロナ禍からトレンドであったキャンプに始まり、屋外フェス・イベントなど「アウトドアで楽しむアクティビティ」の盛り上がりも見られます。 特にZ世代は、コロナ禍を学生・新社会人として過ごしてきた世代です。授業・講義のオンラインへの切り替え、海外渡航制限、国内での不要不急の外出非推奨、リモートワークでの新社会人生活など、彼ら以前の世代とは違った生活を余儀なくされてきました。 このような背景から、コロナ禍前後の社会でのZ世代のアウトドアに対する意識や行動の変化について調査しました。 ■調査結果サマリ― 1.コロナ禍が明け、Z世代はアウトドア時間が増えている2.Z世代が最も興味のあるアウトドアアクティビティはキャンプ、次いで屋外フェス3.一方で「興味のあるアウトドアアクティビティを、実際に出来ているか」は二極化している4.Z世代がアウトドア活動の際に気にするのは「日焼け」「虫」「服装」5.アウトドアアクティビティ用の道具は「正規店で新品購入」で手配 ■調査詳細▼1.コロナ禍が明け、Z世代はアウトドア時間が増えている 「コロナ禍に比べ、余暇時間に占めるアウトドア(屋外)活動/インドア(屋内)活動の比率は変化しましたか。」の回答を以下2セグメントで比較しました。・Z世代(1996年以降生まれと定義)・ミレニアル世代以前(1995年以前生まれと定義) すると、Z世代の約40%が「余暇時間に占めるアウトドア活動の時間が増えた」と回答し、ミレニアル世代以前に比べて約13ポイント高い結果となりました。  アウトドア時間の増加がみられたZ世代。そんなZ世代についてさらに深掘るため、以降の設問はZ世代の回答にフォーカスして集計しています。 ▼2.Z世代が最も興味のあるアウトドアアクティビティはキャンプ、次いで屋外フェス では、Z世代は具体的にどのようなアウトドアアクティビティに興味をもっているのでしょうか。「最も興味のあるアウトドアアクティビティを選択してください。」の回答を集計した結果、最も興味のあるアウトドアアクティビティとして人気を集めたのはキャンプ(84票)、次いで屋外フェス(49票)でした。 ▼3.一方で「興味のあるアウトドアアクティビティを、実際に出来ているか」は二極化している 「最も興味のあるアウトドアアクティビティについて、どれくらいの頻度でいきますか。」の回答結果を集計しました。結果は二極化しており、興味はあるが行ったことのない「ポテンシャル層」と月1回以上の頻度で通う「ヘビー層」で分かれました。   ポテンシャル層に興味があるが行ったことがない理由を聞くと、アクティビティごとに特徴的な意見が見られました。 キャンプ・登山系は、事前準備の他に、体力面や一緒に行く人がいるか等がハードルになっていました。「用具が必要だから」(1999年生まれ / キャンプに興味あり)「一緒に行けるような人がいないです( ; ; )​​」(2000年生まれ / キャンプに興味あり)「登山・トレイルランニングは、事前の体力準備が必要なのですぐには出来ないから。」( 2003年生まれ / 登山・トレイルランニングに興味あり) 屋外フェスは、事前準備での懸念は少ない一方で、一緒に楽しめる人が見つけられず参加に至っていない回答者が多く見られました。「1人だとなかなか1歩踏み出せていません。」(2002年生まれ / 屋外フェスに興味あり)「普通のライブは1人で大丈夫なのですが、フェスだとまだまだ1人で行くのに勇気が出なくて……」(1999年生まれ / 屋外フェスに興味あり) ▼4.Z世代がアウトドア活動の際に気にするのは「日焼け」「虫」「服装」 アウトドアアクティビティでは、室内活動にはない懸念もつきものです。続いて、「アウトドアで活動する際に、気になる点はありますか。」の回答を集計しました。多数の回答を得たものは、上位から「日焼け」「虫」「服装」でした。  特に日焼けを気にする声は多く、Z世代302名のうち252名が気になると回答しました。「野外フェスは気になってましたが、日焼けするのが嫌で行けなかったです…。」(1996年生まれ)「スポーツ系は苦手だから、釣りもあまり興味が無い、フェスは遠いので行くのが大変、バーベキューは機会がなかったから、あと全てに当てはまるのは日焼けが怖いこと、、」(2001年生まれ)   服装についてはネガティブな印象もあれば、ポジティブな印象も見られました。「スキーやスノーボードはいつもよりも暖かい防寒着を着たりゴーグルが必要になったり行くまでの移動が雪山だと大変だと思うからです。」(20004年生まれ)「あたらしい水着を着て海に行きたいから」(2003年生まれ)「CHUMSやColemanなどアウトドアウェアのブランドのアイテムが可愛いから。」(2002年生まれ) ▼5.アウトドアアクティビティ用の道具は「正規店で新品購入」で手配 「Q.10で回答したアウトドアアクティビティ用の道具やウェアはどのように手配していますか。」の回答を集計しました。アウトドアアクティビティには、専門のグッズ・ギアが必要なこともしばしば。比較的単価が高くなりやすいアウトドア用のグッズ・ギアですが、FUDGEユーザー(Z世代)では正規店で新品購入派が多い結果となりました。 ▼まとめ:アフターコロナで高まるZ世代のアウトドア需要。まずは気軽に楽しめる環境が重要。 アフターコロナのなか、特にZ世代でのアウトドア需要の高まりが確認できました。キャンプを主題にしたテレビアニメが流行るなど、マスメディアやSNSでアウトドアシーンを目にすることが増え、関心が高まっているのかもしれません。実際にSNSの動画を見て興味を持ったという声もありました。「海沿いに住んでいる女性がサーフィンに出掛ける動画をSNSを見て、憧れたから。」(2002年生まれ / サーフィンに興味)「インスタでキャンプをしている人のリールを見て、湖と山の景色が一望できる場所にテントを張って、夜は焚き火をしていて、素敵な旅だと思った。都会とはかけ離れた大自然に囲まれた風景を見て、私も行きたいと思った。」(2002年生まれ / キャンプに興味) また、アウトドアアクティビティに興味があるがまだ行動に移せていない「ポテンシャル層」の存在も明らかになりました。1人で楽しむことや、事前準備にハードルを感じる声があることから、「手軽に楽しめるアウトドア」への需要も想定されます。 ■調査概要アンケート回答期間   :2023/4/7(金)ー 4/23(日)調査方法        :FUDGE.jp 会員アンケート回答数         :568名 セグメント定義と回答人数:以下の通り ※:東京都医学総合研究所社会健康医学研究センター.“都内主要繁華街における 滞留人口モニタリング 厚生労働省. 令和5年4月5日.https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001084520.pdf (参照2023/8/2) ■FUDGEについて2002年創刊の女性ファッション誌FUDGEは、お洒落を愛し媚びないスタイルを追求するリアルなFASHION&LIFEスタイルマガジン。雑誌のほかに、WebメディアFUDGE.jpやInstagramをはじめとする各種SNSで幅広い世代からの支持を獲得。特にInstagramの総フォロワー数は91万人と業界最大規模であり、FUDGE.jpとしてのトータルリーチ数は、210万人を超える。 ■三栄について株式会社三栄https://san-ei-corp.co.jp/三栄は70年以上の歴史の中で自動車、レース関連の雑誌を中心に刊行を続け、その活動のなかで蓄えられた様々なリソースや業界内外との多様なネットワーク、専門性の高い知識とアーカイブを武器に、スポーツ、ファッション、アウトドアなど様々なジャンルに裾野を広げてきました。雑誌やイベント等を通じて、ブランド力を高め、ウェブや映像でもコンテンツを大きく展開しています 。 ■GlossomについてGlossom株式会社https://www.glossom.co.jp/GlossomはグリーDX事業を展開する複数のグループ子会社の中でもデータドリブンマーケティングを強みに、「DXで世の中を元気にする」というビジョンのもと、クライアント企業のDX支援に取り組んでいます。 【本件に関するお問い合わせ】Glossom広報担当:宮川(みやがわ)TEL:03-5770-9547 E-mail : pr@glossom.co.jp

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